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U 様  40歳

[2021.06.15]

約1年の通院治療を経て、無事卒院の日を迎えることができました。
結婚後、一度は妊娠に至ったものの、心拍確認前に流産してしまい、不妊治療を行う決心をしました。治療については先生方と相談し、はじめから体外受精を行うこととしました。

受精卵を1本体にもどす処置を初めて受けた日、手術台の上で先生や看護師さん、培養士のみなさんが懸命に治療にあたって下さる姿を拝見し、胸が熱くなりました。
また大切に運ばれてきた受精卵をみながら、こんなにもたくさんの人から生まれてくる事を望んでもらえるこの子はなんて幸せな存在なんだろうと思いました。そのときの受精卵は着床することなく旅立ってしまいましたが、2回目の体外受精で妊娠をすることができました。

治療を続けるなかで、辛くて、苦しくて、涙を流すこともたくさんありました。それでも前を向くことができたのは、支えてくれる存在がいたからだと思いました。
夫はもちろんですが、頑張って育ってくれているわが子、そしてなによりARTのスタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

私のこの経験が、どなたかの力になれるなら幸いです。どうか1組でも多くの方々のもとに、良い結果が訪れますように。流した涙はきっと笑顔に変わります。

                                       2021.4.17

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