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H・T様 38歳

[2024.04.14]

 この度、貴院での不妊治療を経て、高齢妊婦で無事に息子を出産出来ましたことを喜びと感謝の気持ちで綴らせて頂きます。

 私は、令和4年1月より貴院での治療を開始しました。晩婚の私達は子どもが大好きで年齢からも早く子どもを育てたいという気持ちがありましたが、なかなか自然妊娠に至らなかったので治療を決意しました。様々な検査を受けましたが特に異常はなく、そのままタイミング療法が始まりました。同年4月に初めて妊娠検査で陽性反応は出たものの化学流産で終わってしまい、とても悲しい思いを経験しました。その後も人工授精にステップアップして数回治療を受けましたが、それでもなかなか妊娠には至りませんでした。貴院に紹介した知人や周りの友人は妊娠や出産に至っていても、自分にはそれが出来ず「どうしてダメなのだろう」と生理が来るたびに落ち込む日もありました。辛い経験でしたが、それでも主人に似た子供に会いたいという気持ちが強くあって、治療とは別に温活を行ったり、体重を増やして適正体重にしたり、卵子を活発にするサプリメントを服用したりと自分で出来る事はやってみました。

 同年10月にその日の担当医師と相談をして体外受精にステップアップすることを決めました。看護師という職業柄から医療には慣れているとは言っても、初めての自己注射や膣錠挿入には勇気が要りました。また、勤務をしながら決められた時間毎に治療薬を使用する事も大変でしたが、子どもに会いたいという気持ちより、なんとかクリアすることが出来ました。元々AMH値が同年代の人よりも低かったのですが採卵は7個出来て、そのうちの6個が受精し、3個が胚盤胞まで成長する事が出来ました。

 翌年の令和5年1月19日に胚移植を行い、1月30日に妊娠反応が出た時には主人と大喜びしました。しかし、2月6日に勤務後より生理並みの性器出血や下腹部痛が出現。化学流産の時と症状が似ていたので大泣きしました。指示に従って安静に過ごし、翌日の診察を受けるまでは心ここに在らずでした。エコーで胎嚢が見え、息子の無事が確認出来ると更に大泣きしました。自宅安静で過ごしていましたが、再度出血があり2月10日に切迫流産で貴院に入院。入院後も5回の大出血があり、その度に「もうだめかもしれない」と大泣きしていましたが、病棟看護師さん達に励まされ入院生活を送ることが出来ました。出血には悩まされましたが、幸いにも息子は無事でいてくれて、エコーでは毎回元気に成長する姿や動く姿を見せてくれました。入院期間中に出生前診断の検査説明がありましたが、息子にすでに愛着があったため障害があったとしても産んで育てたいという気持ちが強く、主人と相談して検査は受けないことにしました。出血が始まり、3月20日に無事に退院することが出来ました。入院期間中は安静に伴う行動制限がありましたが、病棟看護師さんや看護助手さん達により水の購入や洗濯など身の回りの事をして貰いとても助かりました。また、悪阻で食事が入らない時も食事内容の変更を提案して下さり、そのおかげで少しでも食事を摂取することが出来ました。様々な相談をした際も的確なアドバイスを頂き、その度に不安が解消されました。先生方や医療スタッフの方、事務の方やお掃除の方まで様々な職種の方々から親切にして頂き、本当に感謝しております。

 卒院後は私の希望で、NICUが整っている総合病院を紹介して頂きました。4月4日に職場に復帰しましたが、お腹は張り続けていたので切迫流産早産予防のため妊娠36週6日までは子宮収縮抑制剤を内服していました。薬の強い副作用はありましたが、そのおかげで産休まで仕事を続けることが出来ましたし、無事に息子を正期産で出産することも出来ました。妊娠するのも出産するまでにも大変な思いを経験しましたが、夫に似た息子に会うことが出来たのは貴院の皆様からの支援のおかげです。

 深くお礼を申し上げます。御多忙のことと存じますが、どうか皆様ご自愛下さい。

2023

 

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