出生前診断について
当院では、妊娠10週目からに出生前診断をすることができます。
出生前診断を受ける事のできる条件として、
①高齢妊娠(35歳以上)
②夫婦のいずれかが染色体異常の保因者
③染色体異常症に罹患した児をすでに妊娠・分娩した既往がある
④胎児が重篤な疾患に罹患する可能性がある
上記の方に対してご夫婦の希望がある場合、出生前診断を行なっています。(院長は臨床遺伝専門医です)
NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査)
日本産婦人科学会の認定施設となり、2023年4月より開始しました。
妊娠10週~妊娠17週に、妊婦の血液を採取して、血液中の成分の値から胎児に染色体疾患があるかどうか検査します。
妊婦の血液中に存在するcfDNAのうち、約10%が胎盤に由来します。「陰性」であれば、99.9%染色体異常はありません。
「陽性」または「判定保留」の場合、染色体異常の可能性がありますので、確定診断をつけるために羊水検査をお勧めしております。
対象となる疾患
ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)
検査方法
- 遺伝カウンセリング・・毎週金曜日 15:00~ (完全予約制)※ご夫婦で受診してください。
- NIPT受検(採血)・・翌週の月曜日~木曜日 妊婦の血液を10~20mL採取します。
- (妊婦の血液中に浮遊しているcfDNAを分析します。)
- 結果説明・・・・採血から2週間後の金曜日※ご夫婦で受診してください。
検査を受ける時期
当院では妊娠10週~妊娠17週に行っております。検査結果の所要日数は約10~14日です。
料金(自費)
- 遺伝カウンセリング30分 11,000円(税込み)
- NIPT受検 102,000円(税込み)
- 結果説明15分 2,750円(税込み)
遺伝カウンセリングと結果説明に関しまして、追加15分ごとに2750円(税込み)加算されます。
「陽性」の結果で羊水検査をご希望される場合は、55,000円(通常110,000円)で行っております。
胎児ドック
妊娠11週~妊娠13週の初期胎児超音波検査と妊娠18週~妊娠21週の中期胎児ドックとの2種類があります。
料金(自費)
胎児ドック(単胎妊娠) 30,000円(税込み)
多胎妊娠の場合(胎児毎) 追加20,000円(税込み)
クアトロテスト
妊娠15週に、妊婦の血液を採取して、血液中の成分の値から胎児に疾患があるかどうか検査します。
より正確な情報を得るための、羊水穿刺による検査や、画像診断の必要性を考慮する材料になります。
妊婦さん一人ひとりの確立を算出します。さらに、基準となる確率(カットオフ値)より高い場合はスクリーニング陽性、低い場合はスクリーニング陰性と報告されます。
対象となる疾患
ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、開放性神経管奇形
検査方法
妊婦の血液を採取します。その後、血液中の4つの成分(AFP、hCG、uE3、Inhibin A)を測定します。
これらは妊娠中に胎児または胎盤で作られる成分です。
検査を受ける時期
当院では妊娠15週に行っております。検査結果の所要日数は約10~14日です。
料金(自費)
33,000円(税込み)
オスカー検査
「NT(首のむくみ)」と「初期ママの母体血清マーカー」の組み合わせにより、染色体異常の可能性を計算する検査です。
より精度の高い診断を望まれる場合には、羊水穿刺による検査を受ける必要があります。
妊婦さん一人ひとりの確立を算出します。さらに、基準となる確率(カットオフ値)より高い場合はハイリスク、低い場合はローリスクと報告されます。
対象となる疾患
ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)
検査方法
「NT」を調べるための超音波による検査と、「母体血清マーカー(PAPP-A、free βhCG)」を調べるための採血をします。
検査を受ける時期
当院では妊娠12週~妊娠13週に行っております。検査結果の所要日数は3日程度です。
料金(自費)
41,800円(税込み)
羊水検査
妊娠16週頃に子宮穿刺し、羊水を採取して胎児の染色体(46本)を調べる検査です。
検査結果は確定的ですが、検査によって流産する危険性が一般に0.4%あるといわれています。
対象となる疾患
染色体異常、開放性神経管奇形、遺伝子変異
検査方法
赤ちゃんを傷つけないように、エコーで確認しながらおへその下あたりに細い針を刺し、羊水を採取します。
羊水検査のリスク、危険性:流産、前期破水、出血、感染
検査を受ける時期
当院では妊娠16週頃に行っております。検査結果の所要日数は約21日です。
料金(自費)
110,000円(税込み)
詳しくは担当医にお尋ねくださいませ。