出生前診断について
当院では、妊娠15週頃に出生前診断を行っております。
出生前診断を受ける事のできる条件として、
①高齢妊娠(35歳以上)
②夫婦のいずれかが染色体異常の保因者である
③染色体異常症に罹患した児をすでに妊娠・分娩した既往がある
④胎児が重篤な疾患に罹患する可能性がある
上記の方に対して遺伝カウンセリング後、ご夫婦の希望がある場合、出生前診断を行なっています。(院長は臨床遺伝専門医です)
①クアトロテスト
妊娠15週に、妊婦の血液を採取して、血液中の成分の値から胎児に疾患があるかどうか検査します。
より正確な情報を得るための、羊水穿刺による検査や、画像診断の必要性を考慮する材料になります。
妊婦さん一人ひとりの確立を算出します。さらに、基準となる確率(カットオフ値)より高い場合はスクリーニング陽性、低い場合はスクリーニング陰性と報告されます。
対象となる疾患
ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、開放性神経管奇形
検査方法
妊婦の血液を採取し、血液中の4つの成分(AFP、hCG、uE3、Inhibin A)を測定します。
これらは妊娠中に胎児または胎盤で作られる成分です。
検査を受ける時期
当院では妊娠15週に行っております。検査結果の所要日数は約10~14日です。
②羊水検査
妊娠16週頃に子宮穿刺し、羊水を採取して胎児の染色体(46本)を調べる検査です。
検査結果は確定的ですが、検査によって流産する危険性が一般に0.4%あるといわれています。
対象となる疾患
染色体異常、開放性神経管奇形、遺伝子変異
検査方法
赤ちゃんを傷つけないように、エコーで確認しながらおへその下あたりに細い針を刺し、羊水を採取します。
羊水検査のリスク、危険性:流産、前期破水、出血、感染
検査を受ける時期
当院では妊娠16週頃に行っております。検査結果の所要日数は約21日です。
詳しくは担当医にお尋ねくださいませ。