流産手術
対象病名:稽留流産
入院期間:日帰り~3日間
染色体異常などにより、残念ながら妊娠初期で流産された患者様に対して手動式真空吸引法による流産手術を施行しています。
流産手術はこれまで、金属の器具を使用して子宮内を掻きとる子宮内容除去術(D&C)を行っていました。
従来のやり方ではなく、子宮内膜を傷つけない手動式真空吸引法による流産手術(MVA)を行っています。
流死産絨毛・胎児組織(POC)染色体分析(希望者のみ)
胎児由来の細胞を用いて、流産や死産の原因を究明する検査です。保険での検査も可能です。
一般的に流産は全妊娠の約10~15%に発生します。原因としては胎児側要因と母体側要因に分けられます。
胎児側要因
半数以上は胎児側の染色体異常が原因であると言われています。POC染色体分析では、染色体異常の有無やその種類を診断することができます。分析結果は流死産の原因究明の一助となるだけでなく、その後の妊娠の治療方針を考える上でも重要な情報となります。
母体側要因
女性の年齢が高くなるほど、胎児が染色体異常である確率が増加すると言われています。年齢が上がるとともに流死産症例の染色体異常率は上昇しております。
2回以上流産の既往歴がある方には不育症検査・染色体検査をすすめています。