手術
FT(卵管鏡下卵管形成術)
対象病名:両側卵管閉塞、片側卵管閉塞
入院期間:約3日間
FT(卵管鏡下卵管形成術)とは?
FT(卵管鏡下卵管形成術)とは、卵管が狭くなっている・詰まっている・癒着していると診断された場合に、その部分を治療して卵管の通りを改善する手術です。
不妊の原因のひとつに、卵管の通過障害があります。
これは以下のような病気や感染症が原因で卵管に炎症が起こり、卵子や精子が通れなくなっている状態です。
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クラミジア感染症
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子宮内膜症 など
卵管の通過性が悪いと、自然な妊娠が難しくなることがあります。
FT手術を行うことで、卵管の通過性を回復させ、自然妊娠の可能性を高めることができます。
手術方法は?
カテーテルと呼ばれる細い管を膣から子宮、そして卵管入口まで挿入し、カテーテルに内蔵されたバルーンを卵管内で押し進めることで詰まった卵管を拡げます。当院では腹腔鏡検査を併用して確実にFTを実施しています。
熊本県では現在、当院だけで実施されています。
限度額適用認定証適用です。申請は各保険者となりますので入院前に申請ください。
食事・差額ベッド代は対象外となります。
腹腔鏡下手術
対象病名:子宮内膜症(卵巣チョコレート嚢胞)、子宮筋腫、卵管癒着、卵管留水腫、異所性妊娠(子宮外妊娠)、多嚢胞卵巣症候群
入院期間:約9日~12日間
手術方法は?
おへそ部分と腹部左右数箇所に穴をあけ、腹腔までカメラを入れて、腹腔の様子をテレビモニターで映しながら病状部分を取り除きます。
院長は日本参加婦人科内視鏡学会認定の腹腔鏡下手術の技術認定医です。
限度額適用認定証適用です。申請は各保険者となりますので入院前に申請ください。
食事・差額ベッド代は対象外となります。
子宮鏡下手術
対象病名:粘膜下筋腫、子宮形態異常(中隔子宮)、子宮内膜ポリープ、子宮内腔癒着
入院期間:日帰り~5日間
手術方法は?
カメラを膣から子宮まで入れ、子宮内の様子をテレビモニターで映しながら病状部分を取り除きます。
膣からカメラや手術具を入れるため体表に傷はつきません。
粘膜下筋腫、中隔子宮は限度額適用認定証適用です。申請は各保険者となりますので入院前に申請ください。
食事・差額ベッド代は対象外となります。
開腹手術
対象病名:多発性子宮筋腫、子宮腺筋症
入院期間:約13日間
開腹手術とは?
おへそから下部を開腹して、直接病状部分を取り除きます。
開腹手術は時間もかかり出血も多くなる傾向がありますので、事前に自己血貯血(自分の血液をあらかじめ採取しておく)をしてから開腹手術で確実に病巣を除去しています。
術後約3ヶ月経過してから妊娠が可能です。
限度額適用認定証適用です。申請は各保険者となりますのでご入院前に申請ください。
食事、差額ベッド代は対象外となります。