メニュー

男性不妊外来

不妊専門の泌尿器科専門医による男性不妊外来

不妊カップルの半分は、男性にも原因があります。

男性不妊症は不妊症の30〜40%を占めます。

主な原因

射精、勃起障害
 ⇒逆行性射精、心理的影響
精子の通過障害
 ⇒先天的な異常、パイプカット、精巣上体炎
造精機能障害
 ⇒先天的な異常、精索静脈瘤、無精子症
生殖器の炎症による精子の機能障害
 ⇒前立腺炎など

男性不妊症の診断までの流れ

精液検査→問診、身体所見(精巣容積測定など)→ホルモン検査→染色体検査

精液検査から、精子の基準値(下記参照)を参考に、男性不妊の原因を探ります。
精液検査所見に問題が見られた場合、再検査を行います。その後、ホルモン検査や染色体検査により確定診断をつけます。

WHO laboratory manual for the examination and processing of human semenの第6版が発表され、10年ぶりに精液検査の基準が変更となりました。

項目 下限基準値
第6版(2021年)
精液量 1.4㏄
精子濃度 1600万/ml
総精子数 3900万
運動率 42%
前進運動率 30%
生存率 54%
正常形態率 4%

WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, 6th edより一部抜粋

性染色体異常 常染色体異常
クラインフェルター症候群 相互転座
46、XX male ロバートソン転座
47, XXY 逆位
Y染色体構造異常(AZFc欠失) リング染色体

高度乏精子症、非閉塞性無精子症の患者様では、健常男性と比較して染色体異常の検出率は20倍といわれています。

当院では、精索静脈瘤手術や精巣内精子回収術(TESE)を行っており、無精子症を呈する患者様でも挙児獲得が可能です。
実際に、クラインフェルター症候群が原因の無精子症の患者様に当院で2008年精巣内精子回収後、顕微授精を行い妊娠、2009年健康な赤ちゃんを出産されました。

また乏精子症・精子運動率低下の35%は精索静脈瘤が原因です。
当院では精索静脈瘤の手術も行っております。入院設備もあり院内でmicro-TESE(マイクロテセ)(顕微鏡下精巣内精子採取術)手術や精索静脈瘤に対する顕微鏡下精索静脈瘤低位結紮術も可能です。

 

男性不妊の診察は一度受診していただければ簡単な検査で診断がつきます。ぜひ受診してください。

 

性染色体異常のある患者様が男児を得た場合、無精子症が遺伝する可能性が高いという報告もあります。
常染色体異常のある患者様は奥様の採卵周期でPGT-SRの対象となり、児を獲得した場合には胎児染色体検査(NIPT)も検討を推奨します。

男性不妊外来医師

泌尿器科専門医、指導医
生殖医療専門医、日本アンドロロジー学会評議員

交野病院 泌尿器科
部長 増田裕

 

 

~診療内容、手術~

問診、視診、触診、精液検査、血液検査、
精索静脈瘤手術、精巣内精子回収術(TESE)、顕微鏡下精巣内精子回収術(micro-TESE)

~診察日~

毎月最終日曜日 9:00~(完全予約制)

予約方法

初診☞TELにて予約 096-360-3670


再診☞予約サイトより予約

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME