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A・I 様  35歳

[2020.11.07]

31歳で自然妊娠、1人目出産して1年後、妊活を自分なりに初めてみたものの1年経っても授かる事ができず、引越しを機に市内の別の病院に通院を始めました。そこでは、排卵障害があり、自力での排卵だと2~3ヶ月に1回しかタイミングが望めないことから、排卵誘発剤を使用しタイミングでの治療となりました。その後、約1年半ぐらいの間に3回妊娠することはできましたが3回とも連続で6~7週で流産してしまいました。流産するたびに心も体も疲れきってしまい、どれだけ泣いたかわからないです。いつも夜寝ようとするたびに思い出しては涙をして今考えても一番辛い時期だったと思います。
そして妊娠するたびにまたあんな辛い思いをするのではないかといつも不安で、そして不安が的中して…の繰り返しだったと思います。前院では1人目は出産しているのだからと3回の流産でも不育症検査は必要ないと言われてしまいましたが、どうしても腑に落ちなくてARTさんへの転院を決意し、これまでの経緯を話すと先生はすぐに詳しい検査が必要だと言っていただき、その後不育症の検査をすべてしていただきました。
結果は採血で2回数値が高い項目があり、抗リン脂質抗体症候群という自己抗体ができることによって血液が固まりやすくなり胎児への栄養がいかなくなり流産を繰り返した可能性があるということでした。また、同時に排卵障害の原因は多嚢胞性卵巣症候群であることもわかりました。
2つも原因があることが分かり、はじめはもう2人目を授かる事はできないのかと落ち込みましたが、先生と相談しながら治療をすすめタイミングと人工授精を組み合わせて、3回目の人工授精で妊娠反応があることがわかりました。
血栓ができやすいので、着床する時期からアスピリンの内服、そして妊娠検査薬で陽性がわかってからはアスピリン内服+1日2回のヘパリンカルシウムの自己注射が開始となりました。その後も今までの事があるので週1回内診もしていただきました。毎回診察のたびに以前のことが頭に浮かび祈る思いで通いました。
そして現在12週になりました。毎日2回のヘパリン注射は何度しても慣れずあざやしこりができたり、痒みがでたりとトラブル続きではありますがこの注射のおかげでお腹の赤ちゃんが元気に育つことができるなら無事出産できるまで頑張れると思います。無事に生まれてきてくれるまで安心はできませんが、前向きに頑張っていこうと思います。
これまで不妊治療を2年以上続けてきて、毎回期待と落胆を繰り返す治療の辛さ、仕事と両立して続けることの大変さ、家族のサポートの必要性、心の支え…痛いぐらい感じました。それを思うと治療を頑張っているすべての方にいい結果が訪れますよう心から願っています。
そして、土日祝日問わず朝早くから夜遅くまで手術や処置、診察をされている先生やスタッフの方々本当にお疲れ様です。皆様の支えがたくさんの人にかけがえのない幸せをもたらしているのだろうと思うと本当に心から感謝と尊敬の思いでいっぱいです。
小山先生をはじめとするスタッフの方々、ご自身のお身体も大事にこれからも多くの人を笑顔にしていってください。本当にありがとうございました。

2020.10月

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