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KItty 様 35歳

[2020.08.06]

私は昔から子どもが大好きで、保育士となりました。また将来は、自分の子どもを産んで育てる事が最大の夢でした。しかし、20代の若い頃から子宮筋腫と内膜症がある事が分かり、子どもは出来にくいんだろうな…とは思っていました。30歳で結婚し、それを機に治療で飲んでいた低量ピルをやめ、自然妊娠を待っていましたが、その頃私は仕事でもさらに忙しくなりいつの間にか3年が経っていました。その後、職場から通いやすい病院でタイミング法を約1年しましたが、なかなか出来ず、それから本格的な不妊治療の病院へ行こうと決断し、こちらにお世話になりました。保育士としてとても忙しい時期と重なってしまいましたが、職場にもカミングアウトをし、急でしたが初診日はお休みをいただきました。通院する中でフル勤務での難しさ、お金のやりくりの難しさを感じながら頑張りました。それから人工授精を5回し、体外受精に進みました。主人は夜勤もある不定休の仕事の為、精子凍結を行い顕微授精でした。採卵1回目は2個の受精卵ができ、2個目で授かることができ判定をもらう5日前に最愛の祖父が亡くなり、生まれ変わりで来てくれたと感じ、またクリスマスイブには双子だと分かり最高のプレゼントだと思いました。しかし、8週で成長が止まってしまい稽留流産(手術)となってしまいました。どれだけ泣いたかわからない程、悲しい出来事ではありましたがずっと妊娠できなかった私にとっては、妊娠出来るんだ!という大きな一歩でした。

その後、また採卵をし1回目の移植で再び妊娠する事ができましたが、5週頃出血があり、更に2日後トイレでの大量出血となり即入院となりました。終わったと思っていましたが、しっかり生き残ってくれていました。コロナの影響で面会もできず、つわりもひどくなり、2度目の大量出血もあり生きていくだけで必死の孤独の戦いでした。”神様はその人が乗り越えれない試練を与えない”という言葉を信じ、今までポジティブに生きてきましたが、どれほどの試練を私に与えるんだろう、もう限界だと本当に思いました。出血もとまらず、先の見えない入院生活でしたが、院長先生を始め、副院長先生、看護師さん、受付の方々の優しいお言葉、お気遣いに励まされました。特に朝早くから夜遅くまで休む間もない位お世話になった院長先生、大量出血で不安いっぱいの私の側で優しく見守ってくれた看護師さん、つわりを気遣って丁寧に聞いて下さり、つわり食を進めていただいた看護師さん、力を入れることができず固い窓の開閉を申し訳なく頼んでいると「いつでも呼んでくださいね」と声をかけて下さった看護師さん等、本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。

1か月に亘った入院生活後、仕事復帰できた今も、流産経験とトイレでの出血がトラウマになり、トイレへ行く度また出て来てしまったら、、という思いが強く、妊娠出来た喜びよりも不安しかないのが現実です。私にとっての試練は、きっとこの先ずっとなくなる事はないと思いますが、諦めず悩みながらも一歩一歩前に進んでいきたいと思います。

これを読んでくださっている今、悩んでいる方も、時に心が折れる事もあると思います。その時は休んだり、逃げてみても良いと思います。でも、諦めず強く思い続ければ必ず夢は叶うと私は信じています。皆様の幸多い未来をお祈りしております。

2020年7月

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