精子処理
こんにちは。培養部です!
前回のブログより、培養部で行っている、【採卵から胚移植、胚凍結まで】の一連の流れを、順番にご紹介しています。
今回は、【精子処理】です。
採卵で卵子を回収しましたら、旦那様を採精室へご案内します。
当日、奥様と一緒にご来院できない場合は、事前に自宅で採精し、検体を提出して頂きます。
(※現在はコロナの影響により、極力自宅で採精し、検体を提出していただいております。)
★精液の運搬について
精子は室温~人肌の温度(約20~37℃)以外の環境下で温度の影響をうける為、運搬にご注意ください。例えば、真夏の高温の車内放置はしないこと。また、冷蔵保存や冬季の外気による温度低下には対策をお願い致します。
★検体カップの記入方法
当院では、1日に複数の精液カップが提出されますので、取り間違いを防ぐため、下記のルールを守って頂いております。
① 検体カップの蓋と側面に奥様と旦那様のID番号とお名前をご記入ください。
② 受け渡し表には、必要事項を全てご記入ください。
③ 提出の際に、患者様と私たちスタッフで上記についての確認を行う。
○精液の調節方法
精液は射精直後はドロドロしており、約30分間放置しておけばサラサラした状態に変化します。
サラサラになった精液を、精子密度勾配遠心用培地と呼ばれる培養液を使い、精子と白血球や細菌などの異物を分けます。また、生きている精子と、死んでいる精子や奇形の精子とを分けることができます。
この回収した液の中に元気な精子が10万匹以上回収できたら体外受精(IVF)になり、10万匹以下の場合は顕微授精(ICSI)になります。
調整前の精子の状態 調整後