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K様 33歳

[2021.07.24]

初めてART女性クリニックにお伺いしたのが1年前のことです。結婚して5年、子供はすぐにでも望んでいましたが仕事の関係やきっといつか自然に来てくれるだろうとの思いがあり、いつの間にか5年の歳月が経っていました。昨年子宮頸がん検診で軽度異形成が見つかり、子どもが産めなったらどうしよう...という気持ちが出てきました。夫も不妊治療には前向きで周りからも沢山話を聞き、ART女性クリニックへの受診を決めました。色々な検査を行う中で人工授精を2~3回行い、顕微授精へとステップアップのプランに決まりました。
 人工授精の前後には子宮頸がん異形成のレーザー治療も行いましたが完治はせず、要経過観察のまま顕微授精へとステップアップしました。心配性な私にとって採卵前の自己注射はかなりストレスとなり、通院での注射に切り変えていただきました。治療を行う上で職場の理解もあり受診で休んだり負担をかけたりしてしまう時でも、快く病院へと送り出してもらったのも大きな支えになりました。採卵の日は、やっとここまで来たんだ...と何とも言えない気持ちになりました。1回の採卵で4つの胚盤胞ができ、1つを採卵から5日目にお腹に戻しました。手術室ではこんなにたくさんの方々のおかげで私は授かれるチャンスをいただいているんだ...と胸が熱くなり感謝の気持ちが溢れていました。培養さんから「ここが赤ちゃんのもとになるところですよ」とお話を聞いた時は涙をこらえるのに必死な私が居ました。残念ながら1回目の移植はでは判定前に出血があり、授かる事が出来ず期待していた分すごく落ち込みました。そんな時読んでいた卒院メッセージの中のカウンセリングという言葉が目にとまりすぐにカウンセリングの予約をしました。事務長さんがとても親身になって話を聞いて下さりその中で「ストレスが不妊に繋がるというわけではないんですよ」と具体例をあげてお話してくださった時スッと心が軽くなりました。要経過観察中の異形成が消えることはありませんでしたが、かかりつけ医等のすすめから2回目の移植の日を迎えました。この移植で初めて妊娠判定陽性の線を見た時の感動は今まで味わったことのない感覚でした。私も妊娠できるんだ!と夫婦で大喜び合いました。
 実は昨年大好きだった祖母とお別れをしました。祖母に「赤ちゃんの病院に行ってるよ」と伝えた数時間後の出来事でした。祖母にひ孫を抱っこしてもらう夢は叶わず、もう少し治療を早く始めていれば...と後悔する事も少なからずありますが命日を過ぎた頃に産まれてくる小さな命は祖母の生まれ変わりか祖母に託された命なんだろうと思っています。
 私がこうして今大切な命を授かれたのは小山院長先生、木下先生、三好先生、小山事務長さん、看護師さん、培養士さん色々な方々のおかげです本当にありがとうございました。凍結中の2つの大切な命必ず迎えに行きますのでこれからもよろしくお願いいたします。
 最後に可愛い我が子に会える日を待っている方々の元へ、たくさんの幸せが訪れることを願っています。               2021.6.24

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