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ZyMOT(ザイモート)

ZyMOTとは?

採卵時の精子調整の方法の1つです。

当院では、通常密度勾配遠心法(Percoll+Swim Up法)という方法で精子調整を行っています。

この方法は遠心による物理的なダメージや精子DNAの断片化が起こりやすく、DNAが断片化した精子は受精障害や8細胞期以降の発育障害の原因になることも知られています。

 

 

 

それに対してZyMOTはセパレーターの精子注入口から精子を注入し、37℃のインキュベーター(保温庫)に静置することでZyMOT本体の中を泳いできた最も前進運動性が高い精子を回収することができます。

途中の工程として、遠心分離や撹拌を行わないため精子DNAの断片化が低く、従来法による治療に比べ、胚盤胞達成率、着床率、妊娠率などが向上した結果が報告されています。

 

 

 

ZyMOTをお勧めしたい患者様

◊ICSIして胚盤胞になりづらい患者様

◊胚移植をして2回以上連続不成功の患者様

当院にてZyMOTを使用された患者様

症例1

前回採卵時、妻年齢37歳。密度勾配遠心法で回収した精子を用いて顕微授精を行い、融解胚移植をしたが妊娠にいたらなかった。
今回採卵時、妻年齢37歳。ZyMOTを使用した精子を用いて顕微授精を行い、1回目の新鮮胚2個移植で妊娠・出産へと至った。

症例2

前回採卵時、妻年齢30歳。密度勾配遠心法で回収した精子を用いて体外受精を行ったが、胚盤胞まで成長しなかった。
今回採卵時、妻年齢32歳。ZyMOTを使用した精子を用いて顕微授精を行い、胚盤胞まで成長し凍結保存した。1回目の融解胚移植で妊娠・出産へと至った。

症例3

前回採卵時、妻年齢31歳。密度勾配遠心法で回収した精子を用いて顕微授精を行ったが、胚盤胞まで成長しなかった。
今回採卵時、妻年齢31歳。ZyMOTを使用した精子を用いて顕微授精を行い、胚盤胞まで成長し凍結保存した。1回目の融解胚移植で妊娠・出産へと至った。

症例4

前回採卵時、妻年齢40歳。密度勾配遠心法で回収した精子を用いて体外受精を行い、新鮮胚移植をしたが妊娠にいたらなかった。
今回採卵時、妻年齢40歳。ZyMOTを使用した精子を用いて顕微授精を行い、分割胚まで成長し凍結保存した。1回目の融解胚移植で妊娠・出産へと至った。

 

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