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S・K様  35歳

[2023.02.09]

 27歳で結婚して間もなく、第1子を授かり、無事に出産。その2年後、第2子を望んで妊活を始めたものの、数年授かることができず、不妊治療のため、産婦人科通院を始めました。1年程、タイミング法や排卵誘発剤の服用を試すも、全く授かる気配がなく、検査や他の治療へと進むことなく過ぎていく日々に焦りを感じ始め転院を決めました。次の病院では、数回タイミング法を試した後、通水検査や卵管造影検査を受け、特に問題はなかったものの、5回受けた人工授精でも授かることはできませんでした…。この時点で、ステップアップを考え始めましたが、天草には体外受精を受けられる病院はなく、仕事と家事や育児、往復4時間の通院は負担も大きく、妊活を諦めるか、仕事を辞めるか、とても悩みました。けれど、どうしてもがんばりたい!と、ART女性クリニックへの転院を決意しました。初診で、これまでの経緯をお伝えし、始めから体外受精を希望したところ、快く受け入れ、すぐに様々な検査と体外受精への準備を進めてくださり、本当にありがたかったです。

 仕事の後、自己注射をしながら、採卵に向けて往復4時間の道のりを頻繁に通院した日々。とても緊張した採卵。ついに辿り着いた初めての凍結胚移植で妊娠した時のこと。残念ながら8週で稽留流産となってしまい、悲しくて本当にたくさん泣いたけれど、短い命で愛に来てくれた赤ちゃんに「ありがとう。必ずまた会えると信じて頑張るからね!」と約束してお別れをしたこと。3度目の凍結胚移植で再びお腹に赤ちゃんが来てくれて、嬉しくてたまらなかったこと。その後、切迫流産となり、お世話になった入院生活と自宅安静の日々。

 今、改めて振り返ると、大変なことや、つらくて心が折れてしまいそうになったこともありましたが、それでも前向きに不妊治療に励むことが出来たのは、病院の先生方をはじめスタッフ皆さんのお力、家族の支え、職場の理解があったからこそです。今、愛おしい赤ちゃんの胎動を感じながら幸せを噛み締めています。命の尊さと、その奇跡を身をもって知った長い妊活の日々は、私にとって、大切なことを教えてくれた大事な人生の財産です。たくさんの方々への感謝の気持ちを決して忘れず、このかけがえのない命を大切に育てていきたいと思います。本当にありがとうございました。

                                          2022.9.19

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