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( ぺんちゃん様 ) 31歳

[2019.11.01]

結婚して数年経つも、なかなか子供ができず、2018年の4月よりART女性クリニックへ通院し始めました。まず不妊の初期検査を一通り行いましたが、特に原因がわからなかったため、タイミング法(クロミッド内服)から開始となりました。5回タイミング法を行っても妊娠に至らなかったため、人工授精へステップアップしました。
人工授精3回目の後に小山先生から「右卵巣が腫れていてチョコレート嚢胞があります。詳しい検査をして手術をしましょう。」と言われました。あまりのショックでその日家に帰ってから号泣しました。心穏やかではないまま年末年始を迎え、2019年の年明けすぐにMRI検査を行いました。右に6cm大のチョコレート嚢胞と、そして左にも5cm大のチョコレート嚢胞があることが分かり、2月にこちらで両側卵巣チョコレート嚢胞手術(腹腔鏡下手術)をして頂きました。人生初の手術は不安でいっぱいでしたが、小山先生のおかげで手術は無事におわりました。入院中は看護師さんの手厚いサポートもあり、快適に過ごすことができました。術後は人工授精から治療を再開しました。術後3回人工授精(術前から合わせると6回)を行っても妊娠には至らなかったため、体外受精へステップアップしました。1回の採卵で2個の胚盤胞を凍結保存することができました。採卵前は自己注射、また移植前後はエストラーナテープの張り替えと朝・昼・夕食後の定期内服があり、気が抜けない日々を送っていましたが、初めての移植で妊娠することができました。ここまで頑張ってきて本当に良かったと思います。
不妊治療の期間中は親戚や自分よりも後に結婚した友人の妊娠・出産報告に心から喜べませんでした。結婚したら当たり前のように子供ができ、母親と父親になれると思っていたのに、自分達には叶えられないかもしれないという不安は、不妊治療を経験した人にしか分からないものだと思います。主人の両親にも、「お義父さんお義母さんは普通に子供ができたので私達の気持ちは分からないと思います」と強く当たったこともあります。努力ではどうにもならない、ゴールの見えない治療を続けていく辛さや苦しさで、もうダメかもしれないと何度も思いながら(時には本当にダメになりながら)通院していました。支えてくれた主人には感謝しています。不妊治療に関してテレビや新聞で取り上げられることも増えてきましたが、まだまだ世間一般的には理解されていない現実があります。これからの時代、不妊治療への理解が広まり、また生殖補助医療を担う人材が増えることを祈っています。
最後になりましたが、ART女性クリニックの小山先生、奥様、木下先生、看護師さん、培養士さん、スタッフの皆様本当にありがとうございました。皆様のお力なしでは私は妊娠できなかったため、感謝の気持ちでいっぱいです。授かった命を大切に育てていきます。また、現在通院されている皆様の元にも、赤ちゃんがきてくれることを心より願っています。

2019年11月

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