不妊治療に関する専門用語(ホルモン編)
[2025.06.04]
こんにちは、培養部です。
今回は不妊治療に関するホルモンについて説明します。
不妊治療に関係するホルモンはたくさんありますが、特に以下の7つのホルモンが重要です。
①FSH(卵胞刺激ホルモン)
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卵巣を刺激して、卵を育てるホルモンです。
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値が高すぎると、卵巣の機能が弱ってきているサインかもしれません。
②LH(黄体化ホルモン)
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排卵を引き起こすホルモンです。
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急に増えると排卵が近いことを示します。
③エストラジオール(E2)
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卵胞が育つと分泌されるホルモンで、子宮内膜を厚くふかふかにします。
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排卵前に多く出て、体を妊娠の準備モードにします。
④プロゲステロン(P4)
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排卵後に増えて、妊娠を助けるホルモン。
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子宮を赤ちゃんが着床しやすい状態に保ちます。
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妊娠していないと下がって、生理が始まります。
⑤hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
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妊娠すると胎盤から出るホルモン。
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排卵誘発や黄体の維持に注射として使われることもあります。
⑥AMH(抗ミュラー管ホルモン)
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卵巣の「予備能(どれくらい卵が残っているか)」を示すホルモンです。
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年齢に関係なく、卵巣の状態を把握する指標になります。
⑦プロラクチン(PRL)
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本来は母乳を出すためのホルモンですが、多すぎると排卵が止まってしまうことがあります。