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不妊治療に関する専門用語(治療編)

[2025.10.01]

こんにちは、培養部です。今回は主な「治療法」についてご紹介します。

🔹 タイミング法

排卵の時期を予測して、妊娠しやすいタイミングで夫婦生活をとる方法です。
排卵日は、基礎体温やホルモン検査、超音波検査などで予測します。
自然な妊娠に最も近い方法なので、最初に試されることが多いです。
妊娠率は5%程度です。

🔹 人工授精(IUI)

ご主人の精子を洗浄・濃縮して、排卵のタイミングに合わせて子宮の中に注入する方法です。
性交渉を介さず、精子が卵子に届きやすくなるようサポートします。
処置は痛みも少なく、短時間で終わります。
妊娠率は約10です。

🔹 排卵誘発(卵巣刺激)

排卵がうまく起こらない人や、複数の卵子を育てたいときに使う治療です。
内服薬や注射を使って、卵胞の成長を促します。
体調や反応に応じて薬の量を調整しながら進めます。

🔹 採卵

卵巣に育った卵胞から卵子を取り出す処置です。
静脈麻酔や局所麻酔を使って、痛みを軽減した状態で行います。
通常は日帰りです。

🔹 体外受精(IVF)

卵子と精子を体の外で受精させて、受精卵(胚)を子宮に戻す方法です。詳しくはこちら
まず排卵誘発剤で卵を育て、採卵して、培養室で受精させます。
妊娠の可能性が高まる治療法で、卵管の異常や原因不明の不妊にも用いられます。

🔹 顕微授精(ICSI)

体外受精の一種で、1つの精子を選んで卵子に直接注入する方法です。
精子の数が少ない、運動性が低いなど、受精しにくい場合に行います。

🔹 胚移植

受精卵(胚)を子宮の中に戻す処置です。詳しくはこちら
痛みはほとんどなく、処置後は30分ほど安静にして帰宅します。
妊娠率は年齢による変動が大きいですが10~50%程度です。

🔹 凍結胚移植(FET)

体外受精でできた受精卵(胚)を一度凍結し、子宮の状態が整ったタイミングで融解・移植する方法です。詳しくはこちら
着床しやすい時期を選べるため、妊娠率が高まります。
1回の採卵で複数個の卵子を採卵できた場合、複数回の移植チャンスを持てるメリットもあります。

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