治療方針
不妊症とは、避妊をしていない夫婦生活で1年たっても子供ができない場合をいいます。
奥様と御主人様のどちらに原因があるのかとお互いに気を遣うよりは、早く原因をつきとめてそれに対する適切な治療をお受けになれば、それだけ早く妊娠可能となります。
WHOによる不妊原因の男女差の比率は男女ほぼ半々という結果がでています。
当院では、できるだけご負担の少ない治療法からご提案しております。
多くの方が、なるべく自然に近い形での妊娠を望まれ、人工授精や体外受精といった次の段階へのステップアップに対して、ためらいを感じておられます。特にその傾向は、日々多忙で来院の機会も限られているご主人に見られ、奥様に比べて緊張感や焦燥感が少ないように感じられます。
もちろん、私たちも自然妊娠が可能であれば、それを第一におすすめしております。
しかし、どのような不妊治療にも「100%成功する」方法はありません。
原因不明の不妊症と診断された場合、時間が経てば自然に妊娠する可能性もゼロではありませんが、その確率は非常に低いのが現実です。妊娠の可能性を高めるためには、段階的に治療法をステップアップしていく必要があります。
私たちが最も懸念しているのは、ステップアップをためらっている間に年齢が上がり、本来であれば妊娠できていたはずのタイミングを逃してしまうことです。年齢の影響により、治療を進めても妊娠が難しくなってしまうことを何よりも心配しています。